もし戦争が起こったら、為替にはどんな影響があるのか?

戦争と為替の値動きは連動しているのか?

昨年後半からにわかに北朝鮮情勢が活気づいています。北朝鮮から数度、日本上空を通過してミサイルが飛んできて、Jアラートが鳴る鳴らないで話題になりましたよね。他にも世界のいくつかの国では戦争を意識していると思われる動きがちらほらと報道され、私も注意深くニュースを見ています。そこで、今回は「戦争と為替」の関係についてお話をしたいと思います。北朝鮮のミサイルが日本に落下すれば戦争になる可能性が非常に高いですが、もし本当に日本と北朝鮮が戦争になったとしたら、為替は動くのでしょうか?そうだとすると円高になるのでしょうか、それとも円安になるのでしょうか?

 

戦争に負けると、敗戦国の通貨は下がる

その答えは、過去に戦争をした国を見れば分かります。近年起こった最も大規模な戦争と言えば(と当たり前のように書きましたが、何といっても戦争など起こらないのが一番です)2003年に起こったイラク戦争です。簡単に経緯を説明すると、当時のアメリカ・ブッシュ大統領は「イラクが大量破壊兵器を保持している」という疑惑を元に、2003年にフセイン大統領治下のイラクに侵攻して戦争が始まり、2011年に終結しました。この時にアメリカドルは大きな動きはありませんでしたが、イラクの通貨に大きな変動がありました。どんな動きかというと、戦争に負けた後に暴落したのです。投資の世界では「安く買って高く売る」という原則がありますから、暴落した通貨を買い、高値に戻った時に売って一儲けした人々もいます。戦争と経済との皮肉な関係ですね。

また、もうひとつ例を出します。だいぶ昔ですが、イギリスとアルゼンチンが戦争したことがあります。歴史的にはフォークランド紛争と呼ばれていますが、皆さんは覚えていますか?大西洋にあるフォークランドの帰属をめぐりアルゼンチンがフォークランドに攻め入ってこれを実効支配した後、当時の支配国であったイギリスがこの諸島を取り戻したのがフォークランド紛争です。この紛争ではアルゼンチンが負けました。するとどうなったかと言うと、アルゼンチンの通貨が下がり、国内は激しいインフレに見舞われました。当然、アルゼンチンの経済は混乱し、産業の民営化など社会に大きな影響を与えました。この二つの例を見て分かるように、戦争で負けた国の通貨は大きく下がります。

日本はどうでしょうか。1945年に第二次世界大戦が終結しましたが、日本は負けましたね。その結果どうなったかと言うと、戦前に比べて100倍ほど日本円の価値が低下しました。この辺については別の記事にもう少し詳しく書いたので、以下の記事を参考にしてください。

昔は1ドル1円だった!ドル円の変化に見る為替の歴史

戦前から80年近くたった今、昔と比べて日本円はすごく価値が下がった状態でトレードされています。日本のような敗戦国はある意味では、今でも通貨が暴落した状態だと言えるのです。

 

FXが世界情勢について考えるきっかけに

まとめると、戦争が起こった場合は負けた国の通貨の価値が大きく下がります。通貨の価値が下がるということは、国内では戦争に負けたことによる物資不足が起こり、不足を補うため外国から製品を買おうとすると自国の通貨が大量に流出します。これから国が復興しなければならない時に国の通貨の価値が下がることはメリットになりません。万が一今後戦争が起こり日本が負けたとしたら、確実に日本は円安になります。「日本は貿易産業だから円安のほうが良い」という声もありますが、果たして本当にそうでしょうか?

そして、世界の基軸通貨であるドルも戦争の前には逆らえません。冷戦後の約30年は世界の警察とばかりに影響力を行使してきましたが、トランプ政権になってからはロシアと関係した不正選挙疑惑やホワイトハウスや国家機関要職の解任・辞任など、政権の混乱が見られます。と同時に、中国や北朝鮮情勢もまた騒がしくなってきていて、アメリカは今まで通りの力を保てるのでしょうか?投資を始めると、世界情勢にも興味が出て、色んな疑問が生まれてくると思います。皆さんも一緒に考えてみてください。

「戦争によって通貨は大きく変動する」ということを知った上で、そこを狙ってFXで利益を稼ぐのは良い選択の一つだと思います。ただし戦争が起こると様々な状況が一斉に絡みあってくるため、流れを読むのは相当難易度が高いことだと思ってください。

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