FXの金利で暮らす「スワップ生活」は本当にできるのか?

FXの大きな魅力「スワップ」とは?

FXが他の投資より魅力的である理由にレバレッジがありますが、さらなるFXの特徴に「スワップ」があります。このスワップという概念も理解すると、とても面白いものです。

FXでは、通貨を売買する時に通貨にかかる金利も一緒についてくるのですが、この金利は国ごとに決められている「政策金利」に基づいています。下の表を見てみると、日本は政策金利が0.1%、アメリカは1.5%、トルコになるとなんと8.0%にもなります。国はこの政策金利を上げ下げして、経済活動を刺激しているのです。特に、アメリカのFRB(日本にとっての日本銀行にあたる組織)による操作は、世界の経済に大きな影響があるので、ニュースでも大きく報道されます。

各国における2018年1~3月の政策金利一覧 (出典:外為どっとコムhttp://www.gaitame.com/market/seisakukinri.html)

FXで低金利国の通貨を売って高金利国の通貨を買うと、金利差の分を毎日受け取ることができます。これが「スワップポイント」です。例えば1ドル100円の時、1万通貨の米ドルを買って日本円を売ったとしましょう。この時の金利差は

1.5%(米ドル)-0.1%(日本円)=1.4%

なので、金利差は年1.4%になります。これを一日当たりの金利差に直すと、

100円×1万通貨×1.4%÷365日=38.3561…≒38円

となり、約38円が毎日あなたの懐に入ってくるわけです。積み重なると年13,870円ものプラスになります。もしこれが10万通貨、はたまたレバレッジ10倍だったら…スワップだけでも相当な利益が積み重なるんですね。

一日いくらのスワップポイントになるかを示した「スワップカレンダー」。(出典:YJFX! https://www.yjfx.jp/gaikaex/mark/swap/calendar.php)

 

外貨預金とスワップの違い

FXのスワップと同じように、海外通貨を持っておいて金利差を使って資産を作りましょうというのが「外貨預金」です。銀行でおすすめされることが多い外貨預金は一見魅力的ですが、やはり軍配はFXのスワップに上がります。FXと外貨預金の違いを見てみましょう。

手数料(※) 売買の自由度 保証
外貨預金  約25銭×2  ×(解約料発生)  ×(預金保険制度の対象外)
FX  約0.3銭  〇(24時間売買できる)  〇(信託保全)

※ドル円、1万通貨の場合のシミュレーション

 

「スワップだけで生活できる」と言われた時代

実際に昔、「毎日入ってくるスワップだけで生活する」ということで、このスワップが流行った時代がありました。時期としては2001~2007年の約6年間だったかと思います。この頃はポンド円が160円から230円へと上がり続けていたことからも見てとれるように、日本の景気が一定度合安定していて先が読みやすい時代でした。

ちなみに、最近だとアベノミクスを覚えていますか?あの時は安倍首相が放つ3本の矢への期待から、ドル円が80円から一気に100円まで上昇しました。実はまだドル円を売買せずに持っている方がいるようです。それはスワップにより、毎日金利が得られるからだとか…。アベノミクスで20円も上昇して、さらに金利分ももらえるなんて、スワップは素晴らしい仕組みですよね。

 

金融危機で時代は突然終わりを迎え…

しかし、そのような個人は別とすると、FXで得られるスワップだけで生活ができる時代も長くは続きませんでした。その理由は2008年にアメリカで起こった「リーマンショック」に始まる金融危機です。この時、被害はアメリカだけには収まらず、世界各国に波及してたくさんの人、会社が破産してしまいました。

いまだ、世界は先行き不透明感を強めています。特に、2017年にトランプが大統領になってからは、さらに混乱が増しているのではないでしょうか。為替もそうした状況に引きずられて、これからどちらの方向に動いていくのか読めなくなっています。ポジションを持っているだけで働かなくてもいい時代は終わり、今の時代はスワップ生活ができるような状況ではないというのが正しいでしょう。

スワップは、低金利国の通貨を売って高金利国の通貨を買うと、金利差の分を受け取ることができます。しかし、逆に低金利国の通貨を買って高金利国の通貨を売ると、今度は金利差の分を支払わなくてはなりません。また、政策金利が高いということは、その国の通貨を持つリスクが高いということでもあります。スワップは「入ってきたらラッキー」くらいに思っておき、為替取引でしっかり利益を取っていくほうが安定するのではないでしょうか。

 

スワップは注意して使わないとえらいことになりますので、しっかり理解しましょうね。

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