日本経済にとって「円高」になるべき2つの理由

円高と円安、どっちがお得でSHOW?

今回はFXをやるにあたって、絶対に避けては通れない「円高」と「円安」についてお話します。よくニュースを見ると、日本にとっては円安になるほうが良いことのように言われています。確かに円安になると日本の株価は上がっているし、貿易黒字にはなるし、良いことが多いです。逆に円高の時は貿易赤字になって困ると言う報道が多いのです。ですが、私は円安より円高になる方がいいと思います。

本題に入る前に、ここで貿易黒字・赤字とはどういう事なのか整理しましょう。貿易赤字になるという事は、輸出<輸入、つまり日本のお金が外に出ていくことになります。貿易黒字になるとは、輸出>輸入、つまり日本にお金が入ってくることになります。国レベルで考えると、お金が入ってくるのですから貿易黒字の方が良いと思えますね。

 

外国の資産を買うなら、ダンゼン円高の勝ち!

国レベルでの円高・円安では円安のほうが良さそうですが、個人レベルだとどうでしょうか?円安になると困るのが海外旅行です。1ユーロ100円の時にヨーロッパに行くのと、1ユーロ130円の時に行くのと、どちらがお得でしょうか?そうです、もちろん1ユーロ100円の時ですよね。私は今年イギリスに行った時、ポンドが高いと感じました(その時、1ポンドは150円前後を推移していました)。このように、円安だと海外でたくさんお金を使えない感じがします。つまり円が安いと日本では買えるものが買えなくなります。これを投資の世界に当てはめると、円高になれば割安になるので、海外の資産が買いやすくなるのです。例えば海外の土地やGoogle、Appleなどの企業の株でもいいです。外国の資産を買うためには円高になった方がいいのです。

そう考えると、国レベルでも円高のメリットはあります。それは天然資源の購入です。日本は今でも大量の原油を買っていますが、原油購入代金だって海外からモノを買っているのですから円高がいいのです。

 

グローバル化した今、貿易黒字だけを見るのはナンセンス

日本という国レベルで円安がもてはやされるのは、日本特有の産業構造にあります。日本は天然資源に乏しく、海外からの輸入に頼らざるを得ません。輸入した資源を活用して、トヨタに代表される車や、高機能・高付加価値の家電製品などを製造し、海外に販売する。この輸出主導の国作りが日本経済を支えているのです。輸出企業の立場では、円安の方が海外の人にとって割安と感じられ買ってもらいやすくなります。すると高い利益率になるので、都合がいいわけですよね。価格が高いと国際競争力で外資系企業に負けてしまいます。

しかしここまで述べてきた輸出主導の日本経済論は、輸出するモノはすべて日本の労働者が作るという仮定の上で成り立つものです。すでに世界はグローバル化しています。実は、たとえ日本の製品でも海外で製造する比重が高くなっているのです。なので必ずしも貿易黒字か、ひいては円安かどうかを重視する必要性は少なくなってきていますし、なおのこと貿易黒字だけで議論するのはナンセンスです。この例えとして、米Apple社が生産するスマートフォンがあります。世界のテックファンたちが熱狂するiPhoneはどこで作られているのでしょうか?世界中の国で作られていますが、主な国は決してアメリカではありません。iPhoneは様々な部品の組み合わせで成り立っていますが、実は精密機器に強い日本や台湾の生産比率は相当高いのです。このことからも分かるように、今や貿易黒字だけでは議論になりません。

 

「円高か円安か、それが問題だ」

円高であれ円安であれ、急激に通貨が変動するとその影響に既存産業がついていけず、企業業績が悪化して産業全体を不安感が覆い、最悪の場合大量のリストラなどが発生してしまいます。なので急激な変動は望まないですが、グローバル化した今、トータルで考えると円高になっていくことが日本にとって望ましいと思っています。ただし、世間の一般的な考え方とはまるで違う考え方をしていますので、ついてこれない方もいるかもしれません。気長にお付き合いください。

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