FX投資の成功を左右する「ペイオフレシオ」の基礎知識

ペイオフレシオとは、トレードが利益に繋がるか判断する指標

今回はFX投資の成功を左右する「ペイオフレシオ」について見ていきます。FXでは勝率が何%かを気にする方が多いのですが、本当に注目するべきはこの「ペイオフレシオ」です。それでは、初心者の方がFXで利益を出すための基本的な見方をお教えします。

 

まず「ペイオフレシオ」とは何でしょうか。FXのトレードにおいては、自分の利益に繋がるか繋がらないかを判断する基本的な測り方がいくつかあります。その測り方の一つがペイオフレシオです。

例えば、今ダイエットをしている人がいるとします。ダイエットが上手く行っているかを知るために、体重を計測しますよね。日々増減しながら最終的には体重が落ちていきますが、体重は減りすぎても健康でなくなってしまいます。ということは、大事なのは身長と体重のバランスというわけです。

FXでも、体重の増減と同じように勝ち負けが発生しますが、一喜一憂してはいけません。大事なのは一時的に負けが込んだとしても最終的に利益が出るようにすること。そこで、自分のトレードが継続的な利益に繋がるかどうかを測るために使う指標がペイオフレシオというわけです。これを知っているのと知らないのでは、トレードの仕方に大きな差がでます。

 

ペイオフレシオの求め方と見方

ペイオフレシオ(略してPRと言います)とは損益率のことで、次の式で計算します。

「平均利益÷平均損失」

次の図表1のペイオフレシオの計算をご覧ください。

[図表1]ペイオフレシオの計算

上の図表1は、勝ちが75pips(FXは価格の変動の単位をpipsで表します)で、負けが75pipsの場合にペイオフレシオ(PR)が1になることを示しています。

この図を上から順に説明すると、勝ちトレードが100pipsと50pipsの2回あるので、利益は両者を足して150pipsとなります。またトレード回数が2回なので、150pipsを2で割ると75pipsになります。これが平均利益の①です。

一方、損失については100pips、50pisp、75pipsと3回あり、合計の負けが225pipsです。また、負けトレード回数が3回あるので225pipsを3で割ると75pipsになります。これが平均損失の②になります。

ペイオフレシオは平均利益を平均損失で割って求めるので、75pips÷75pipsでペイオフレシオは1となります。この数値が大きいほど、好ましいと判断します。

 

PR値と勝率から「安全領域と危険領域」の判断が可能

続けて次の図表2の安全領域と危険領域をご覧ください。

[図表2]安全領域と危険領域の図

曲線で書かれた部分を境にして安全領域と危険領域に分かれています。曲線より右側の部分が「安全領域」といって、FXを安全にトレードできる領域です。曲線より左側の部分は「危険領域」といって、FXで破綻してしまう領域です。

例えば、A点をPR5で勝率50%の地点としましょう。この領域だと安全領域に属しているので、いくらトレードを行っても破綻しません。

次に、B点をPR1で勝率80%の地点としましょう。この領域も安全領域ですから、一見トレードを続けても問題ないように見えます。

ですが、実はB点はそう見えるだけなのです。何故かと言うと、勝率は実際にトレードをしてみないと勝率がどうなるか分からないからです。もし勝率が予想よりも下がり勝率40%になると(B点は勝率50%が安全領域と危険領域との境にあたる)、とたんに危険領域に入ってしまいます。

 

勝率だけに頼らず、ペイオフレシオも見ながらトレードしよう

勝率80%でトレードを行っている人であっても、何かの拍子で自分のトレードの勝率が40%になってしまうことがないとは言えません。特に、初心者の方は勝率が高い場合が多く、ペイオフレシオをあまり気にしません。仮にペイオフレシオが1であった場合、勝率によって資金が増減しますので、どうしても勝率に注目してしまいます。ですが、勝率はあまりコントロールできないのです。私は多くの初心者の方のトレードを見ましたが、初心者ほど勝率が高いです。勝率は水物のようなところがあるので、勝率に頼っているといつまでたっても同じ土俵から抜け出せません。勝率が高いからといって安心せず、常にペイオフレシオと組み合わせて自分が安全領域にいるかを確認しつつトレードすることが大切です。

関連記事

ページ上部へ戻る