昔は1ドル1円だった!ドル円の変化に見る為替の歴史

FXをやるなら、まずは為替レートの見方に慣れよう!

突然ですが、あなたは今1ドルがいくらかパッと言えますか?

答えですが、今は1ドル110円になっています。逆に1円に対してドルはいくらかというと、1÷110=0.0090…となります。これは1円0.0090ドルということです。このようにクロスドル取引(ドルと他国通貨を交換する取引)を行うと、1.1765などと小数点が入った数値が出てくるため、FXを初めてやる生徒は何のことだか分からない、という言葉を聞きます。これは初心者にとっては仕方がないこと。最初はビックリすると思いますが、なるべく早く為替レートの表示に慣れましょう!

さて、今日お話するのはこの為替レートについてです。この為替レートというものは世界経済の移り変わりと共に変化していて、ちょっと歴史を振り返れば、為替レートを通じて今の日本がどういう状態かも分かるようになります。

 

1ドル360円の時代から、80円の超円高へ

つい数十年前までは1ドル360円の時代がありました。1ドル360円ということは、今の3倍以上円安だということです。国際通貨基金(IMF)が成立した戦後は、通貨の交換レートを固定する固定相場制を採用していました。戦後の通貨は1ドル360円から始まりますが、1978年にアメリカでニクソン・ショックが起こると、ドルと金との兌換が出来なくなる、つまり通貨の価値が金によって保証されなくなってしまいます。そこで、通貨の価値を金ではなく通貨同士のバランスで決め、保証する仕組みを採用したのです。この、通貨の交換レートが相対的に決まる制度を変動相場制と言います。1971年から各国が順次採用していき、日本で変動相場制が始まったのは1973年でした。今FXができるのは、変動相場制のおかげなんですね。

それから約40年が経ちましたが、1ドル360円だった時代と比べるとドル円のチャートは一貫して円高に動いています。1995年には一時80円を割り込むまで円高になったため、輸出産業が悲鳴を上げました。その衝撃たるや「円安にしてくれ」と企業が政府に助けを求めるほどだったそうです。ただし、程良い円高はむしろ歓迎すべきことです。1ドル360円から4倍の80円になったということは、日本の産業がそれだけ強くなったという証拠だからです。

もし今の変動相場制から固定相場制に戻ったら、FXトレーダーは別の職業に転職しないといけませんね(笑)。果たしてそんな時代は来るのでしょうか?心配しなくても、こちらの「変動リスク」は実はほとんどあり得ない選択になっています。その話は別の機会でします。

 

開国当初はなんと1ドル1円で交換されていた!

このように大きな変動を伴う通貨の価値ですが、さらに歴史をさかのぼると、なんと1ドル1円で交換されていた時代があったのです。驚くべきことですが、それは開国した当初です。その値段が適切かどうかは別として、当時円はそれくらい高い通貨でした。だから銭(1円=100銭)が出来たのでしょうか。しばらくは1ドル1円ぐらいでしたが、次第に円はどんどん安くなっていきます。国債を増発して戦争ばっかりしたのだから、それは安くなるに決まっていますね。

その後、日本の通貨が大きく下落した時があります。わずか数年で2分の1の値段、つまり1ドル2円から4円へと円安になってしまいました。それはいつ頃かというと、関東大震災の頃です。1929年に起こった世界恐慌の余波を受けて日本にも昭和恐慌が襲いかかり、時の大蔵大臣の高橋是清(たかはしこれきよ)が大量に国債を発行してこの国難を乗り切りました。当時も今も高橋是清は日本の危機を救った人物として尊敬されています。この時恐慌を乗り越えた政策は、今世界が行っている金融緩和の源流です。

 

戦争で負けて円は100分の1になった

とはいえ1ドル4円から5円ぐらいだったことを考えると、なぜ1ドル360円もの円安になったのでしょうか?これは通貨の価値が100分の1になったということです。こんなに下がった原因は…?カンの良い読者ならもうお分かりですね。そう、戦争における敗戦です。これは何を意味するかというと、10万円で行けた海外旅行が1000万円かかるということです(!)。高すぎて誰も海外旅行に行きませんよね。

安倍政権は憲法第9条の改正に向けて動いているように見えますが、戦争をするという事はとても大きな変化と悲劇を生みます。安易にしてはいけませんね。

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